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「熱出た、ビタミン届けてくれ。死ぬかも。」
午後3時、学校は休んだ。
発熱なんて久しぶりで滅入る。
誰もいない、そりゃそうだ。
法事だったんだ。
めちゃくちゃいっぱいメールを送る、ひっきりなしに受信しまくりの先輩の携帯。
でも授業中だから見てねーだろうなぁ。
助けてくれ。
2時間経過、メールきた。
「部活終わったら家行くよ」
空腹。
下に降りるのも、めんどい。
チャイムの音で目が覚めた、だる…。
部屋に行き、俺が布団に潜り込むと枕元に座る先輩。
「海堂、風邪?」
「あ、ハイ…」
「可哀想に、熱は?」
額に外気の温度、感じる掌。
つめて。
「けっこうあるみたいだね、なんか食べなきゃ駄目だよ」
ガサゴソとコンビニの袋を漁る。
げ、コンビニ飯かよ。嫌な目付きで彼を見る。
「これ」
アホか、汁かよ。死ねメガネ野郎。
こっちの方がもっと嫌だ。
白米が恋しい。
「腹減ってるんすけど…」
「あ、そう?でも特製ジュースが今日出来たから海堂に飲んでもらおうと思ってな」
「ケンカ売ってんすか?」
いやいやと笑って見せて、嬉しそうにコップに注ぐ。
マジで飲むのかよ、勘弁してくれ。
「どうぞ」
「…ムカつく」
まじぃ、苦ぇ、流れない。
一口飲んでコップを置く。
「ひどいなー、折角ビタミン豊富で病人に合わせて作ったのに」
「もういいっすよ、帰っても」
「えー」
台所借りるな。と言って階段を降りる。
飯、作る気かよ。てか作れるのかよ。
なんかお粥を作って来た、取りあえず啜る。
「先輩、飯作れたんすね」
「お粥くらい誰でも出来るよ、それ喰ったら薬飲めよ」
「俺、お粥あんま好きじゃないんで」
「風邪引くと人間、我侭になるんだよな」
まぁ腹減ってたし、旨いけど。
「取りあえず飯喰ったし、どうも」
「それって帰れって事なのかな?」
「そうっす」
「俺だってそんな冷酷じゃないよ、誰もいないんだろ?心細いだろ」
「なんすか、ソレ」
「もうちょっといてやるよ」
「いてやる。とか…意味わかんないし」
布団を被って無視、邪魔くせー。
さっさと帰れ。
「海堂、良い薬があるんだけど」
うわ、却下。
「明日から速攻で復帰出来るぞ」
明らかに俺を釣ろうとしてる口調だ。
「おい、ちょっと見ろ。起きろ」
「なんすか…俺、具合悪いんすよ」
「これ」
先輩は白い薬を手にしていた。
さっき薬飲んだし、いらねぇ。コイツの持って来た物を口にするのは散々だ。
いいっすよ、もう寝る…。
「俺のデータからすると今年の風邪は熱がどんどん上がり、いずれ精子が死ぬぞ」
「適当な事言うんじゃねぇ…寝る!」
「とにかくこっち向いて座れ」
「うわっ!」
布団から引きずり出され、先輩と向かい合わせになる。
熱、下がんねぇかな…。
薬なんかに頼ってらんねぇ、体が弱る。
「これをさ、使うと良いよ」
「ぜってー。ヤダ!もういいから帰ってくれ」
先輩の行動が怪しい。
パジャマの下に手をかけ、下着を下ろされる。
素肌が室温に触れ、自分の熱を再確認した。
「やめろっ…このヤロ…」
「薬。ちゃんと飲むんだろ?」
「そんな事、一言も言ってねーよ!だって薬…」
「これは下から飲むんだよ、知らない?」
は?
頭おかしいんじゃねぇの。
デカい掌で足首を高々と持ち上げられ、ここからなんだよ?と言われる。
そんなトコから飲む薬なんて聞いた事ねぇよ!
どうでもいいけど、こんな格好は嫌だ。
「熱冷まし、座薬だよ。物知らないねぇ、相変わらず」
奴は封を歯で噛み切り、錠剤を取り出す。
なんか、すげぇ無気味。
「そんなん入れたら…ブッ殺す!」
「口のきき方がなってないぞ、後輩。大人しくしてくんなきゃ入らないよ」
「だから入れんなっ…!!」
ツプッと小さな音をたてて侵入してくる異物。
「やめ…」
冷たい指がヅブヅブと薬を押して入る、相変わらず気持ち悪い感覚。
体の力が、抜ける…。
「あぐぅっ」
「うっわ、お前の中熱いなぁ。やっぱ熱あるんだわ」
「もう抜け、よ。指っ」
「あ、なんか楽しい」
更に奥まで差し込む、入り口がキュウッと窄まる。
頭の真ん中がジワジワと痺れる。
あ、こないだと同じ。
「も…いいから、薬…入れたんだろ。帰れっ」
「なんで?これからでしょ。海堂の中、あったかいなぁ」
「病人になんて事すんだよっ…」
納められた指が悪戯に動き出す、ここでしょ?と言って痼りを解す。
やべぇ。なんかペースにハマってんじゃねぇか。
指の腹で円を描く様に俺の弱点を徹底的に刺激する。
「もう…そこ…ヤダっ!」
「海堂カワイイ、やだ。だって」
「るせっ…もう抜けよ…」
パッと手が離され、持ち上げられてた両足が布団に落ちる。
俺は前立腺をメチャクチャに弄られて勃起していた。
そんな事はとっくに先輩にバレてて、冷たい手で握られてる。
擦られる度、堪えられなくなったそこからは透明な汁が溢れ出した。
「顔がさ。赤くなっちゃって、何かいいよ」
「見んな…バカやろ…」
仰向けの俺のモノを扱く右手の指、後ろの穴に挿入された左手の指。
どっちも、すげぇ気持ちイイ…。
下半身からクチュクチュと粘液の音。
俺が先輩の指を汚してる。
「最近オナニーしてなかったのか?なんか凄い出てくるぞ、お前の」
「先輩っ…俺、そんな…あっ…」
「もうイキそう?そんなんじゃ俺を満足させられないよ?本当は俺の事、抱きたいんだもんね。海堂」
「うるせっ…あぁっ…やめ…」
「海堂、俺も我慢するの止めていい?」
学ランのズボンの前を開けると、すでにデカくなってる先輩のアレ。
こないだ、これ本気で入ったんだよな。
未だに信じらんねぇ。
「入れちゃおうか?」
「いやだ…痛いから…やだ…」
「そんな子供みたいにイヤイヤするなよ、男の子だろ?」
「ムカつく事、いちいち言うんじゃねぇっ…!」
両膝に手を置いて、左右に大きく広げられる。
もうパジャマなんて着て無いも同前の格好。
そのまま膝を押し上げ、結合する場所を確かめる様に先輩は腰を押し進めた。
なんで体に力入らねぇんだよっ…
「いあぁぁっ…痛っ…せんぱ…ヤダ…っ!」
「すごい…薬が中で溶けてドロドロだ」
熱くて太いのが俺の中に収められていく。
確かに俺の中に液体が入ってる、それが入り口から流れ出て来る感覚。
先輩のを全部受け入れたソコから、聞いた事もないエロい音がする。
「海堂、お前の中、こないだより熱い…」
「そんな…一気に入れんなよっ…痛ぇっ、あっ…」
「前より、いい?」
急に腰の動きを速めて、俺の反応を楽しんでいる先輩。
閉じようとする両足をこじ開け、良く見える様にハメてる。
こないだより、すんなりと先輩を受け入れた自分が淫猥に思えてならなかった。
恐くなって目をギュゥッと瞑り、先輩の体にしがみつく。
二人の隙間はもう無い。
「ヤダとか言ってたのに、もうガチガチにしちゃって。気持ちいいの?」
「あはぁっ…せんぱ…あっあっ…も…ヘンになる…」
「段々やらしい体になってきた…中に出してあげるからね」
「だめ…やっ…先輩…あぁぁぁぁっ…!!」
入り口の一番キツい所に引っ掛ける様にして先輩は感じてた。
抜き差しされる感覚に、先輩の顔に。
物凄い興奮を覚えた。
「中出しだ」
「ケツの中、キモチ悪ぃ…」
「ちょっと寝ろ、汗かいたからパジャマ変えろ」
「言われなくてもやるよ…」
「明日、学校で待ってるからな」
「知らねぇよ」
「海堂」
先輩は布団の上で四肢を投げ出してる俺の唇にキスをして、帰り支度をする。
「お大事に」
明日には復帰してたいなと思った。
終
薫たんは、知ってて良い事を知らない様な気がしました。
風邪っぴきはツライですよね。
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