ふたりでいっしょに








夕食を済ませた俺は一人で寮の部屋にいた。
明日の授業の教科書の用意なんかして、不二が帰って来るまでの時間を潰す。

(不二はまだ夕食の最中かな?)
不二は俺と入れ違いで食堂に来たから、たぶんまだ帰って来ない。

ドクン…ドクン…

こういう時すごく困る。


不二が一緒にいる時はこんな事考えないのに。
一人でいると変な気持ちがジワジワ湧いてきて…。


エッチなこと…したくなる。


(…一回だけしちゃおうかな)
一度湧いた欲望を消し去るなんて、子供の俺にはまだ無理で…
ペタン、と側のベッドに腰掛けた。

「あ…」
気づけばそこは不二のベッドの上。

(自分のベッド行かなきゃ…)


………。
意思に体がついて行かない。
既に俺の体は欲望に支配されていて、こうなってしまうと自分の意思とは関係なく…イケナイ事をしてしまったりする。

そう…俺の意思とは関係ないんだ…。


ギシッ…。

俺はそのまま不二のベッドに仰向けで横たわった。

ドクンドクン…


(ここで毎日不二が寝てるんだ…)
不二は右向きに寝る事が多いのを思い出し、コロンと体ごと横を向くと

体がピクッと反応した。


(…まくら…不二の匂いがする…)

ドクンドクン…


大好きな不二の匂い。
体が熱くなる。呼吸も心臓の鼓動も速くなる。



(不二…ごめん…)

ゆっくりと下の方に手を伸ばしてみた。
ズボンの上から触ると、それはもう固くなっていて

「ん…」
手のひらで撫でるとピクン、と体が跳ねた。

俺はズボンの前を開いてパンツの穴からそれを出す。



罪悪感が頭を過ぎったけど、早く済ませないと不二が帰って来ちゃう。

俺は理性を振り切って欲望に身を任せた。




「ぁっ…あっ…」
顔はまくらに埋めたまま体は横向きで、いっぱい速く手を動かす。

(早く終わらせないと!)

普段はこんな風に只の処理のように素早く行為を行う。


けど今日は…息を吸うたび不二の匂いでいっぱいになって…。
「はぁっ…不二ぃっ…」

俺はたまらなくなって体をうつ伏せにする。


(ごめん…ごめんね…不二、ごめん…!)

そのまま体をシーツに擦り付けた。

「あぁっ!…不二っ…ふじぃっ…!」

手以外でした事がない俺は、手とは違う初めての感覚に体を震わせた。

(どうしようっ!気持ちいいっ…!)
このシーツに毎日不二の体が触れていると思うと、ますます快感は増していく。

(でもっ…やめなきゃ!シーツ…汚れちゃう!)

無理やり体を横に戻して、また手で握った。

「はぁっ…はぁっ…」

けど、シーツに擦りつける気持ち良さが後を引いて、手だと何だか物足りない。
俺の脳は自動的にシーツ以上の快楽を求め、思考を巡らせる。

辿り着いたのは…



「あっ…あぁんっ…気持ちいい…不二ぃっ…」

目を閉じて、俺のをしごいてる不二の姿を想像する方法。

(俺今、すごい最低な事してるっ…!)
いけない事だって分かってる…けど…けど…気持ちいいよぉっ…!

先から出てくるヌルヌルが手に付いてクチュクチュいって…どうしようもなく気持ちいい…!

「んっ…ぁっ…あっ…もっとして…ふじぃ…」



(金田…気持ちいい?)
想像の中の不二が俺に話しかけてくる。

「うん…すごいいい…不二の手気持ちいいよ…」

(金田…俺の事好き?)

「うん…大好きだよぉ…不二の事大好きだよぉ…」


「…金田」

「不二ぃ…っ」

「…金田」


………。

やけにリアルな不二の声が聞こえて、そっと目を開けた。

俺の目に映ったのは驚いて目を見開いて立ち竦む不二の姿。



──────。

頭の中が真っ白になった。


「金田…お前…何して…」

不二のベッドで不二の名前を呼びながらオナニーしてる俺。
言い訳なんかできるはず、ない。

「……ぁ…」
自分の状況を認識すると、凄まじい罪悪感と羞恥心が一気に襲い来る。


「……ぁ…ごめ……」
耐え切れず、涙がボロボロこぼれた。

自分の行為の恥ずかしさに改めて気がついて、涙が止まらない。

「か、金田!?泣くなよ!大丈夫だから…俺いきなりでビックリしただけだから…」

不二は俺の側に来て、まだ少し戸惑った目でそう言う。


どうしていいかわからずに黙ったままポロポロ涙をこぼす俺を見つめ、不二は言葉を続けてくれる。



「今…俺の事考えながら…してた?」

ウソをついても言い逃れなんかできないから…俺は黙って首を縦に振った。

「俺にしごかれてると…思って?」

また黙ってコクン、と。


「こんな風に…?」

不二の手が俺を包み込む。

「あっ…不二っ…!」

「もう萎えちまったな…」

少し笑いながら、軟らかくなった俺のを手のひらで優しく揉んでくれる。

「や…やめて……ぁっ…」

「俺にしてほしかったんだろ?」

揉みしごく手は休めずに不二はベッドに上がり、俺と向かい合う体勢で横になる。


「やめて…不二…何でこんな意地悪するの…からかうのやめてよぉ…」


不二は少し考えてから顔を近づけて

「お前、勝手に人をおかずにしてたくせに偉そーだぞ」


言葉とは裏腹に笑ってそう言う。


「…不二?」

「俺も同じ事…していいよな?」

「……不二??」

「俺も…お前でヌキたい」


見ると、既に不二の前は開かれていて…固く反り返ったそれがむき出しになっていた。

「やっ…!何でそんな…早くしまってよっ!」
俺は見ないようにまくらに顔を埋め、更に手で顔を隠した。

(今、チラッと見ちゃったけど……不二の…大きい…!)


「こら、お前おかずなんだから顔見せろよ」

「何言ってるの!?不二おかしいよ!」


「お前なー、それ人のベッドでオナニーしてたヤツの言うセリフか?」

「う…」

それを言われると何も言い返せなくなり…

「…こっち向けよ」

俺はゆっくり顔を上げた。


「よし、じゃあズボンとパンツ膝まで下ろせ」
「や…それは無理…恥ずかしいよ…」

「おかずは口答えしない!」
「………不二の意地悪」

仕方なく言われるままに脱ぐ。

俺のそこはさっき不二に触られたせいで少し固くなっていた。

「半勃ちって…何かエロいな…」


「…え…ちょっと待って…う、うそでしょ…?」

不二は俺の下半身をジッと見つめながら自分のをしごき始めた。


「はぁ…はぁっ…」

「ちょっ、やめて…何でこんな事するの…!」


………。
(は…恥ずかしいっ…!!)

自分のそこを、こんな風に凝視された事なんか…もちろんない。

「不二ぃ…やだよ…恥ずかしいよぉ…!」

涙声で訴えても聞き入れてはくれない。

ジッとそこを見つめ続ける。

不二の目は下を見てるせいか伏し目がちになって気持ち良さそうにトロンとしている。

ドキ…ッ
初めて見る不二のそんな表情は…すごくエッチで…。


「…お、金田の勃ってきてる…」

「や…」
そそり勃つ経過を見られるのが恥ずかしくて、俺は両手でそこを隠した。


「隠すなよ…全部見たい。金田のやらしいトコ…全部」

何で…?どうしよう…不二が見たいって言ってくれてる。
恥ずかしいけど…でも…でも…すごく、嬉しい…。


「なあ…上も見たい…Tシャツ捲くって…」

「…え」

…恥ずかしい…すごく恥ずかしいけど…不二が見たいって言ってくれてるんだから…。


「こ…ぉ…?」
俺は恐る恐るTシャツの裾を上に上げた。

「ん…もーちょい…乳首見せて…」

言われるままに…裾を更に上げてみた。


「…み…見える…?」

「……すっげぇ…小っせぇし…ピンクだし…すげー可愛い…」

不二は俺の胸に顔を近づけて、まじまじと見る。

「そんなに見ないでよ…」

不二の息が胸にかかって…体がゾクゾク震えて…

触れられたわけでもないのに、ぷくっと乳首が勃ち上がってしまった。


「どうした?乳首勃ってるぜ?もしかして俺に見られて感じたのか?」
イジワルっぽく笑う不二。

「やあ…っ!そんな事言わないで…」

無性に恥ずかしくなって、俺は捲っていたTシャツの裾を一気に下まで下ろした。
下まで全部隠したくて、ギュウッと伸ばす。


「金田…エロい…ちくびビンビン…」

真下を見ると、胸に張り付いた布に乳首の隆起がクッキリ映っていた。

「やっ…!」

恥ずかしくて、俺は体ごとうつ伏せになって隠した。

───!

この体勢…、さっきシーツに擦りつけた時の興奮が甦る…!




「何かもう…たまんねぇ…お前エロすぎ…」

「…ふ…じ…」



不二は俺の体を元通り、向かい合わせに起こして

ギュウ…ッと抱きしめてくれた。


「…一緒にイこうぜ?」

不二は自分のものを握り、その手で一緒に俺のも握り込んだ。


お互いの裏側がペッタリくっついてる状態。

(うそ!?うそっ…!?何してるの不二っ…!!)

「このまま…、一緒に気持ち良くなろうな…」

不二が腰を動かすと、お互いのちんちんが擦れ合って…


「あ…はぁっ…」

「…っき、気持ち…いいか?」


(俺達…何でこんな事してるのっ…!?分かんないよ…分かんないけどっ…!)



「…気持ち良すぎるよおっ…!!ふじ…すごい…すごいっ…!!」

もう恥ずかしさなんて感じないくらい気持ち良くて、俺も夢中で不二に体を擦りつけた。

ふたりして物凄い量のガマン汁垂らしてるから、動くたびにくちゃくちゃイヤラシイ音が部屋中に響く。


ぬる…っ
にゅる…っ…

「っあ…れ…?金田、逃げるなって…」

不二の手が二本の根元をまとめて握ってくれてるけど、ちんちん同士がヌルヌル滑って上手く擦れ合ってくれない。

「不二のが…逃げてるよ…、ん…じれったいよぉ…」


たまらなくなって俺は先っぽの辺りを不二と同じように二本まとめて握った。

「…あ、やっぱり不二の…おっきい…」
俺は手中からはみ出ている不二の先端を、もう片方の手で包み込んだ。


「あっ…それいいっ…先んトコ撫でられんのすげぇイイ…」

「こお?こうされるの…好き?気持ちいい?」

手のひらを使って揉みながら撫でてみた。

「あぁっ…金田ぁ…すっげぇ気持ちいいよ…」


再度不二の腰が動きだす。

「ぁっ…あっ…ふじぃっ…!」

ふたりの手の中で擦れ合って
俺達は一気に限界まで張り詰める。



「あっ…かねだぁっ…一緒に、イこ…!」

「んっ…も…出ちゃうっ…!ふじっ…ふじぃっ…!」


俺達は叫ぶみたいにお互いの名を呼んで







そのまま同時に果ててしまった。





シーツの上にはどちらのものとも分からない大量の精液がベットリついていて

けど、そんな事どうでもよくて




汚れるのも気にせず…俺達は抱きしめ合った。
























しばらくふたり黙ったまま呼吸を整えて


そして俺は不二の胸に顔を埋めたまま話し始めた。


「…何で…こんな事してくれたの…?」

「………もう分かってるだろ?」
顔は見えないけど照れたようにぶっきらぼうになってる不二の声。


「だめ、分かんない…ちゃんと言ってくれないと分かんないよ」

「…そう言うお前だって、言ってねぇじゃん」


………。

ふたりして少しの間考える。





俺達は


お互い密着していた体をゆっくり離して



真っ直ぐ見つめ合って














「金田が好きだ」

「不二が好き」





同時に告白した。



少しの間ふたり黙って見つめ合って

そしたら何だか無性に可笑しくなってふたりでクスクス笑った。


「両想いじゃん、俺達」

「そうだね、どうしよっか」



またふたり揃って少しの間考えて




大きく息を吸って









「「付き合う?」」





声がハモッて、またふたりで笑った。














その日の夜は幸せいっぱいな気持ちで、不二の腕の中で眠った。


明日の朝、ふたりでシーツ洗濯してるトコ…誰にも見られんませんように…。









***************

変態小説ですみません…。
乳首見られるのが恥ずかしい男はきっといないでしょう!(汗)
金田が恥ずかしがるのは…オトメだから…なんです…。

今思ったけど…このふたりまだキスしてないんですね…。






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