ベア クロッチ








ビックリした。
まさか不二がこんなの持ってるなんて…。

いつも通りの夜。
寮の部屋で不二がお風呂に入ってる間、俺は部屋の片付けをしていた。

その時、偶然見つけてしまった。

不二のベッドの下にあった…水着の女の子が表紙の雑誌。


中を見ると、女の子の裸の写真がいっぱい載っていて…
俺は慌てて閉じて、その雑誌を元の場所に戻した。


(…不二も、こういうの見たいんだ)


何だかすごく悲しくなった。
だって俺と付き合ってるのに、何で他の子の裸見たくなるの?

俺は不二以外の子の裸なんて見たいと思わないのに…。




がちゃ。
「金田、風呂空いたぜ。お前も入って来いよ」

お風呂上りの不二が部屋に戻って来た。

(びくっ)
いきなり声をかけられてビックリして振り向くと…


今夜は少し蒸し暑くて

不二は裸にトランクス一枚の姿。


(ドキッ…!)

「あ…うん、入って来るね…」

俺はなるべく平静を装って答えた。


ほら、俺は不二の裸見るとこんなにドキドキするんだよ…。

不二は俺の裸見てもドキドキしないの?


俺の裸じゃ満足できないから他の子の裸見たくなるの…?



考えが頭の中でグルグル回り続ける。

「…金田、どうした?」

「……何でもない。お風呂入ってくる…」


俺は不二の目を見る事ができずに逃げるように浴室に向かった。









お風呂に入ってる時も、雑誌の事が頭から離れなかった。


俺じゃだめなのかな…?


シャワーを浴びながら、自分の体を見下ろしてみる。

俺の目に映るのは雑誌に載っていた女の子とは全然違う、男の体。




何だかすごく、泣きたくなった。





シャワーにうたれながら一人泣きそうになるのをグッとこらえていると…









コンコン。

(……?)


「…金田…大丈夫か?」

浴室のドア越しに、不二の声。


「…え?な、何が…?」

「や…、さっき…風呂入る時……様子変だったから…」



(…気づいてくれてたんだ)




こんな風に俺の事…気にしてくれるのって


やっぱり俺の事……好き…だからなんだよね…?







「………不二…」

キュ。

俺はシャワーを止めて。




かちゃ。

ドアを開けた。




「…か、かね…だ…?」




俺は濡れた体のまま、不二に抱きついた。


「ねぇ、ドキドキする?裸の俺に抱きつかれてドキドキする?」


「ちょ…金田、どうしたんだよ…いきなり…」

戸惑ってる不二の声。


「不安になるよ…。俺、男だから…不二…男の俺より…女の子の方がいいんじゃないかって…」
言いながら泣きそうになって、ぎゅっと強く目をつぶった。


「何言ってんだよ、お前!そんなわけないだろ!」

少し怒ったように声を荒げる不二。


それにつられて俺も声が大きくなって

「じゃあ、何でっ!!」

思わず叫んでしまった。


不二もビックリしてる。


「…ごめんね、俺…見ちゃった。ベッドの下の雑誌…」

不二はハッとして、俺の様子がおかしかった理由を察してくれたらしく…


「ちっ、違う!アレは部長の本で…、気になった記事があったから借りただけで…」

「やっぱり女の子の裸見たかったんだ…」

「だからそうじゃなくてっ!」


何でそんな慌てて弁解するの…?
言い訳されてるみたいで…もっと悲しくなるよ…。

俺は黙ったまま俯いた。


「金田…あのさ…」

不二の声が少し真剣になる。


「どう切り出していいか分かんなくて…それで、本も隠してたんだけど…」

不二は意を決したようにゴクリと喉を鳴らして…





「お前…アナルセックスって知ってる?」

…?
聞いた事ない言葉。

俺は顔を上げて首を横に振る。

「あの雑誌に載ってたんだけど…お尻に入れるエッチの事をそう言うんだって」




………。


おしり?

「…なっ!何それ!?おしり、って…お尻!??」

「うん、俺もすげービビッた。でもそういうのがあるみたいなんだよ。その記事見せてやるから部屋行こうぜ」


不二に手を引かれ、俺たちは部屋に戻った。


俺は膝にバスタオルをかけて、ベッドの上に座る。

「ほら、これ見てみろって」

不二もベッドの上に来て、ページを開いた雑誌を俺に渡した。
けど…

「やっ、写真っ!エッチな写真載ってるっ!」

俺は恥ずかしくてベッドに突っ伏した。


「写真なんかどうでもいいだろ?それよりこの記事見ろよ。ケツに入れんのすげぇ気持ちいいって書いてるぜ」

「うそでしょ!?ていうか、…何で不二そんなの気になってるわけ?」


「や…だから、尻なら…男同士でもできる…だろ…」


冷たい汗が流れた。

「え…それって…」


「俺たちも…やってみねぇ?」



サーッ……
血の気が引いた。


「むっ無理っ!絶対無理っ!!入るわけないよ!」

「試してみなきゃ分かんねぇだろ?実際に今やってみようぜ」


そう言いながら不二は俺の上に覆いかぶさる。

「やっ、待って不二!お願い…待って!」




「金田は…俺とエッチしたいって思わねぇ?」

不二は真剣な目で俺を見つめる。




「俺、お前の事マジで好きだから…お前の全部欲しい。

…お前を俺だけのものにしてぇ」


ドクン…。

目の前の不二の真剣な目。


逸らせない。




「…俺も…不二が好き…」





不二の事…大好き…



不二のものになりたい…



不二に…俺の全部…あげたい…。









「……痛くしない…?」




不二は俺の体をぎゅっと抱きしめて

「うん、痛かったらすぐやめるから…辛くなったらちゃんと言えよ?」



その言葉にすごく安心した。

不二は俺が嫌がる事は絶対しない。
俺が辛くなったら絶対すぐやめてくれる。




だから





怖くない。









俺たちは見つめ合って

どちらからともなく、キスをした。




ちゅ…

くちゅ…




静かな部屋の中にキスの音が響く。

キスはもう何度もしてるけど


俺は裸で

不二もトランクス一枚で



こんなカッコで抱き合いながらするのは初めてだから




「……んっ」


何か…すごい……感じちゃうよ…。









「…金田、勃ってる…」

「不二のも…勃ってるよ…」



密着してるから、見なくてもお互いの固い感触で分かる。




コレを入れるんだよね…


この固くて大きいのを…俺の中に…




ドクンドクン…。


「…金田、お前すげードキドキしてねぇ?」


うるさいくらいの自分の心臓の音。
分かってるけど…何か、認めるのが照れくさくて…


「…違うよ、これ不二の心臓の音だよ」


同じくらいドキドキしてる不二のせいにしてみた。



「金田、心臓うるせぇって」

「だから不二の音だってば」



ふたりの音だって分かってる。

けど


俺たちは笑いながらお互いのせいにし合った。









不二の笑顔を見ていたら、本当に怖さなんて少しもなくなっていて


「ね、不二…俺こういうの初めてで…よく分かんなくて……まず、何をしたらいい…?」

少し積極的に質問した。



「俺も初めてだし、知識もあんまないけど…まずは指を入れて慣らす、って雑誌に書いてあった」


「き…汚いよ、不二…嫌じゃない…?」

「全然」

不二は優しく笑って即答する。




「…指、入れてみて…いいか?」

耳元で囁かれ



俺はまた少し、怖い気持ちがジワリと戻って来たけど

「…ん、いいよ…」


迷ってるとドンドン怖くなりそうで、あんまり考えないようにすぐ答えた。




ピチャ…

不二が自分の指を舐める。


(…あ、入りやすいように濡らしてるんだ)

理解して


ピチャ…

俺も不二と一緒に、不二の指を舐めた。



ふたりで指をペロペロ舐めて

時々舌が触れ合って


そのままキスしたりしながら



時間をかけてたっぷり濡らした。




「金田…入れるぞ…」


不二は俺を抱きしめるように、俺のお尻の方に手を伸ばしヌルヌルの指をソコに当てる。

反射的に進入を恐れて、キュッと締まるのが自分でも分かった。




不二はゆっくり力を入れて




ツプ…

「んっ…!」

「痛いか!?」


「い…痛くはないけど…何か変…っ」

まだちょっとしか入ってないのに、物凄い圧迫感と異物感。


不二は指先だけでゆっくり抜き差しを始める。


「これ…辛いか…?」

「ひやあぁっ…やっ…やっ…!」


俺はぎゅうっと不二の体にしがみついた。



「金田…大丈夫だよ…。無理強いとか絶対しないから…怖くないから…。力抜いて…?」

不二の声、すごく優しい…。



「…ん、怖くない…。大丈夫だから…奥まで…して…」

「…うん…行くぞ…」



ずぶ…

「う…ああぁっ…!」


不二の指が奥まで入り込む。


そしてまたゆっくり引き抜かれ
ゆっくり奥に差し込まれる。



「…あっ…!ひぁ…ん…」

今まで感じた事のない初めての感覚に体中がゾクゾク震え、自分の声とは思えないほどの甘い声が漏れてしまう。


「金田…気持ちいいのか?声、すげぇエッチになってる…」

「わかんな…あっ…何か…すごい変だよぉ…」



抜き差しされる指の速度が少しずつ速まる。


ぐちゅ…

ずちゅっ…


エッチな音が大きく響いて俺の中のいやらしい気持ちが駆り立てられる。


強い異物感は治まらないけど、不二の体の一部が俺の中に入ってくるのがすごく嬉しくて

「あっ…あぁ…っん…ふじぃ…もっとしてぇ…」

信じられないくらい甘ったるい声で自分から求めてしまう。


「…金田…すげぇ可愛い…。お前の声、マジたまんねぇよ…」


不二は根元まで指を押し込み、そのまま指先で奥の内壁をグリグリえぐるように動かした。

「あはぁ…んっ…!…そこ…いいっ…!それ…いい…」

「奥がイイのか…?だったら…」


言いながら指は抜かずに不二は俺の背後へと移動して、空いた手で俺の腰をグイッと高く持ち上げる。


「うわぁっ!な、何!?」



俺は四つん這いの格好にさせられた。


「あ…、や……恥ずかしいよ…」

後ろにいる不二からは、きっと俺のソコが丸見えになってるはず。

俺は恥ずかしくて枕に顔を埋めた。



「この方が奥まで入りやすいだろ?」


ずぶっ…

「あぁっ…ん…!」

不二の指がさっきよりも奥まで届く。


そしてまた引き抜き

また突き入れながらえぐる。


まるで奥を穿るように抜き差しを繰り返す。


「あっ…あはぁ…っん…すごいっ…いい…」

「きもちいいのか?……もっとして欲しいか?」


そう言いながら俺の感じる所を指の腹で引っかくみたいに擦り付ける。

「ああぁっ…それいいっ…グリグリするの…きもちいいよぉっ…!」


異物感が治まっていくにつれて、確実に快感が増していく。

不二の指が既に根元まで納まっている事は分かっているけど、俺は更に奥の未知の快楽を求めて…

「ああぁっ…!ふじっ…もっと奥も…奥もやってぇっ…!」

無意識に叫んでいた。




不二は背後から俺をぎゅっと抱きしめ、耳元で囁く。



「もっと慣らしてから…俺ので奥までいっぱいしてやるからな」


耳に息がかかって体がゾクゾク震える。

「…はぁっ……ふじ…」



不二のだってもうすごいビンビンになってるのに、俺の体を気遣ってくれてる。

不二の優しさ、嬉しい。

だけど


俺の欲望は止まらなくて




「…ふじ…もう…入れて…」



「…え…、でもまだ…」


「いいのっ…来て!痛くてもいいからっ…俺こわれちゃってもいいから…お願い…今すぐ不二の入れてぇっ…!」


「…金田」



抱きしめたまま、また耳元で

「…いいのか?」



ゾク…ッ


震える体になんとか力を込めて、俺はこくん…と頷いた。


不二は大きく固くなったそれの先端を、俺のそこに押し当てる。



「これ…入れるんだぞ…、本当にいいのか…?」




力を振り絞って俺がまた頷くと







ぐりっ…!

不二は腰を強く前に進めた。



けれど、俺のそこはまだ狭すぎて中に入って行かない。




強く押し込んで無理なら…と、何度か角度を変えて進入を試みる。



が、一向に入って行く気配がない。


「入んねぇ…。やっぱまだ無理かも…」

言いながら不二が、また強く前に腰を突き出した。



ずるっっ…!


「あ!」
「ああぁ…っ!」



不二の脚の付け根がぴったり俺のお尻にくっついてる。


「金田…?入ってるよな…?痛くねぇのか??」


「待って、不二…そこちがう…入ってないよ…」



不二のちんちんは俺の股の間に挟まっていた。

「入ってねぇの…!?…でも…あっ…動くと擦れて…すげぇイイっ…!」


挟まれたまま不二はゆっくり動き始める。



「…あっ…やぁ…ん…」

動くたびに、不二のちんちんが微妙に俺のタマに擦れて…気持ちいい…!


「金田…もっとぎゅって脚閉じてみて…」

言われるまま俺は両脚をピッタリ閉じて、ぎゅっとちんちんを挟んだ。



「あっ…!…すげ、気持ちいいっ…」


不二はどんどん腰の動きを速める。

俺の脚の間はヌルヌルになって来て、不二の動きに合わせてエッチな音が部屋に響く。


「金田っ…悪ぃ…止まんねぇっ…!このままイッても…いいか…?」


そう言って不二は片手を前に伸ばし、俺のちんちんを握り締める。



「あぁん…っ!」

そしてもう片方の手の中指を俺のお尻に突き刺した。

「あはぁっ…ん!」


「ケツとちんちん、どっちが気持ちいい?」


ぐりっとお尻をえぐりながら、ちんちんを上下に擦る。

「あっ…あぁっ…どっちも…どっちも気持ちいいよぉ…」


「じゃあ…両方気持ちよくしてやるからな…」


不二はお尻に入れていた指を奥でおもいっきりかき回す。

「あああぁ…っ!ふじぃっ…きもちいいっ…」

「俺もっ…かねだの太もも、すげぇきもちいい…」



ちんちんもお尻もタマも…全部気持ちよくて…

体中気持ち良過ぎて…頭の中もう何も考えられなくて…



「ふじぃっ…、イッちゃう…ちんちんイッちゃうよぉ…っ!」

こんな恥ずかしい事、大声で叫んでる。


「ん…っ…俺もイキそ…一緒にイこ…」


不二は手の動きと腰の動きを一気に速める。


「あああぁぁっっ…ふじっ…ふじぃっ…!」

「かねだっ…出すぞ…もう…あっ…あぁっ…!」




ベッドの上に同時に勢いよく精液が飛び散った。









ふたりでゴロンとベッドに倒れ込んで、俺たちはしばらくの間起き上がる事ができなかった。



でもその間も不二は背後からぎゅっと俺の体を抱きしめてくれていて



すごく幸せだった。









「ごめんな…結局、入れてやれなくて…」

「ううん…すっごい気持ちよかったよ」


俺は恥ずかしくて、不二の胸に顔を埋めたまま話す。



「…それに…楽しみはまた今度にとっておく、ってのもイイかも」



不二は少し考えて

「…ふーん」

イジワルっぽく笑う。



「な、なに…?」


「ケツに入れんの楽しみなんだ」



かああああ…。

体中の血が全部顔に集まっていくような感覚。


「指一本ですげぇ感じてたもんな。俺の入れるの楽しみか?」

「不二の意地悪っ!もうやだっ、もうしないっ!」



真っ赤になった顔を隠したくて、頭から布団を被った。


不二もすぐに布団の中に潜り込んで来て、俺を抱きしめて



「次する時は…絶対入れような…」


耳元で囁かれ



ドクン…。



「……だから…もうしないってば」

照れ隠しにちょっと意地を張ってみる。


「じゃあ、レイプする。力じゃ俺に勝てねぇだろ?」

そう言って俺の体を押さえ込む。


「わ!ちょ…やだ!くすぐったいよ」




何だかよく分かんないけど、俺たちはいつの間にかくすぐり合いになっていて



ふたりでいっぱい笑ってた。









不二と付き合い始めてまだ少ししか経ってないけど、何だか付き合う前よりもっと仲良くなった気がするのは俺だけなのかな…?




もしかしてエッチしたら…もっともっと仲良くなれるのかな…?


そう考えると







やっぱりちょっと楽しみだな…って思ってしまった。









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今回のテーマ(?)は素股です。
男同士の素股なんて想像でしか書けないので、ウソ書いてる可能性大です。(汗)
攻のちんこが受のタマに当たったら痛いんでしょうか…?
それ以前に四つん這いの体勢じゃ、タマには当たらない…??

本当にさっぱり分かんないくせにどうしても書きたくなって書いてしまいました。


ちなみにタイトルは英語で書くと"bare crotch"。
こんな言葉、辞書には載っておりません。
素足がベアフット、素手がベアハンド…だったら素股はベアクロッチかな、と。
素股という意味の英語、調べたんですけどマジでないっぽいんですよね…。
素股は日本オンリーの文化なのでしょうか…??


あ!それと、何だかんだで続きっぽく3本書きましたが、この続きはたぶんありません。
挿入はまた別の話として書きたいので☆




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