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恋愛のカタチ@
【失恋】
突然の大石の言葉に心臓が止まるかと思った。
「英二…好きな人いる?」
今思うと、この時俺の本当の気持ち、言えば良かったかも。
でも突然だったもんな…。
俺、ビックリしてついウソついちゃった。
「いないよ。今は恋愛よりテニスやってる方が面白いしね〜☆」
「…そっか」
「どーしたの?なんでイキナリそんな事聞くわけ?」
「………」
大石は黙ったまま俯いた。
少し顔が赤くなってるように見えた。
このシチュエーションってさ、まるで大石が俺に告るんじゃないか…って思っちゃうよね!
俺もこの時そう思っちゃって、すごいドキドキしてた。
「あのさ…英二」
大石のじれったい口調がドンドン俺の期待を膨らませていく。
そして、期待に高鳴る俺の胸に更なる衝撃を与えた次の一言。
「英二…同性愛ってどう思う?」
確信した。
大石、俺の事好きなんだ。
今俺に告ろうとしてる。
「俺は…いいと思うよ。好きなら性別とか関係ないよ」
精一杯平静を装って言った。
心の中では嬉しくて嬉しくて、今すぐ俺の方から好きって言っちゃいたいくらいだったけど、頑張って我慢した。
大石に好きって言ってもらいたかったから。
「…英二ならそう言ってくれると思ったよ」
「大石の好きな人…男なんだ」
「…うん」
大石の顔、少しずつ赤くなってく。
照れてる大石、何か可愛いにゃ〜。
早く告ってよ。
そしたらすぐ大石の胸に抱きつくよ。
「俺…」
早く。
「俺さ…」
早く言って!
「越前が好きなんだ」
え…。
「越前てさ…何かほっとけなくて、気になって…。気がついたら…好きになってた…」
気が動転して、その後の事あんまりよく覚えてない。
でも大石が優しい笑顔でこう言ったのは覚えてる。
「英二は俺にとって、一番の親友だから隠し事したくなかったんだ」
→続き
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